時効援用サポートサービスの対応事例

~電話相談と手続き完了後

こんにちは。
私は、一般の方々に向けて法律関係のトラブルや判例などを紹介したり解説したりする仕事をしている30代男性です。普段なかなかなじみのない法律に関わるトラブルについて、一人でも多くの方の解決手段となるようにできるだけかみ砕いて紹介をしています。
今回紹介するのは、行政書士事務所の時効援用サポートの相談の流れについてです。

事情があって支払いができなくなってしまった借金も、時効が成立していれば帳消しにすることができるという時効援用・・・
正直なところ法律で認められた制度だと聞いても本当に借金が帳消しにできるのかと私自身半信半疑でした。
今回、時効援用のサポートを行っている行政書士事務所にお邪魔する機会がありました。そうすると、なんとちょうど時効援用に関する問い合わせが入っていたところだったんです。

そして、行政書士事務所のスタッフの方に許可を得て今回の相談内容とその経過、結果をこちらに掲載させていただくことにしました。というのも、最初の相談のやり取りを見れば、時効援用のサポートについての全容がかなりイメージしやすくなるからです。私自身が、今回のやり取りを通じてかなりイメージが具体的になったように。

許可を頂いて実際に相談者とのやり取りでメモしているもの見せていただきました。

そして、先に結論をお伝えすると、この相談された方は結果的に時効援用が成立して借金の帳消しに成功されたそうです。実は、私自身行政書士事務所に伺って話を聞いてから結末が気になって仕方がなかったので、後日担当の方から教えてもらいました(プライバシーなどの個人情報については、ここに刑しないことはもちろん、私自身、一切教えていただいていません。あくまで「私が伺った時の相談者さん」としか存じ上げていません)。

時効援用の相談電話(相談者さんのプロフィール)

まずは、相談者のプロフィールについて紹介します。
家族4人で生活されており、借金の問題の他には全くと言ってよいほど大きなトラブルは抱えられていない「ごく普通」の方です。行政書士事務所のスタッフさんによると、借金の時効援用は今回の相談者の方のように普段きちんと生活されている方が多いとのことです。

相談者さんのプロフィール
年齢 30代後半
性別 男性
職業

会社員(勤続年数8年目。社内では中間管理職として勤務している。)

家族構成

妻・子供2人(小学生・幼児)

相談内容

10年以上前に消費者金融で借りたお金が返済できずに任意整理※(利息分を減額)。しかし、任意整理をしても返済が苦しく、結局支払いができなくなってしまい今に至る。

相談者の要望

借金をきちんと返したい意思はあるが、経済状況を考えると正直返済は厳しい。借金については、この10数年常に頭の中にあり、きちんと返済をしなければならないとは思っている。

相談の
きっかけ

相談者の実家に督促状が届いた(それまではずっと相手方からの督促は届いていなかったが、突然に)。返済額はとても相談者さんが支払できる金額ではなく途方にくれたが、インターネットで時効援用のことを知り、いくつかの法律事務所のホームページを見て、こちらの行政書士事務所への相談を決意した。

※債権整理(任意整理)・・・債権整理とは、借金を減額したり支払いを分割にしたりするなどの手続きのことです。任意整理は債権者・債務者間との相談でされ、互いに同意があった場合のみ借金の調整が調整できます。

こちらが実際に届いた督促状です。

では、電話の内容を見ていきましょう。

時効援用の相談内容

あのー、時効援用のサポートについて伺いたいんですが…

はい。かしこまりました。ご状況確認のため、最初にいくつか質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?

はい。お願いします…

まず、今回時効援用を希望される債務は何件ほどありますか?

1件です。今から12~13年前くらいに消費者金融からの借金で・・・。10年ほど前に一度債務整理(任意整理)をしたんですが結局支払いができなくて・・・。ずっとそのままにしていました。

はい。

今までは特に何も相手方から動きがなかったんですが、最近督促状が実家に届きました。そこで、インターネットでいろいろ調べてみたんですが、もしかすると私の借金は時効が適用になるかもしれないということを知って・・・。それで問い合わせてみました。

ありがとうございます。
では、もう少し詳しく聞かせてください。今回の債務についてですが最後に支払いをされてから5年以上経過しているでしょうか?

はっきりと覚えているわけではないんですが、多分、支払っていないと思います。

かしこまりました。では、お支払いをされていない間に、裁判所から通知や書類などが届いたことはございませんか?
今回は督促状がご実家に届いたとのことでしたので、もし届いているならご実家に届いている可能性が高いと思いますが・・・?

電話相談のポイント解説

ここまでで、いったんポイントを整理します。

行政書士事務所に時効援用のサポートを依頼する際には、まず、以下のポイントを確認します。

  • 滞納している借金の最後の支払いから5年以上経過していること
  • その間、相手方から裁判などを起こされていないこと

行政書士事務所に依頼する際(ご自身で時効援用の手続きをする際もそうですが)、債務の内容については記憶が頼りになります。

そして、時効援用のサポートを依頼する際に用意しなければならないものが2点。

  1. 身分証明書
  2. 督促状など債務の状況がわかるもの

逆にいえば、これらをきちんと準備する事させできれば、細かな質問事項については法律事務所に一つひとつ確認しても良いでしょう。

法律事務所の時効援用サポートサービスの中には、時効援用が成立した場合、成功報酬が発生する料金体系を取っている事務所も少なくありません。成功報酬の相場は、時効援用の借金額の10%程度もしくは一律で2万円などと規定されているケースが多いです。

業界最安値であることはもちろんですが、料金体系のわかりやすさも事務所を選ぶ際の大きなポイントになると個人的には思います。

相談料や成功報酬は一切かからない事務所もあるのでこういったポイントで選ぶこともおすすめです。

時効援用の結果と結果を伝えるまでの状況

訪問の時点では、相談者の方の時効援用の結果がどのようになるかが全く分からなかった私は、この取材から数か月たったある日たまたま別件でこの行政書士事務所に招かれました。私はスタッフさんに会うなり、開口一番質問しました。

前回訪問した際に電話がかかってきていた、時効援用の相談者の方はどうなったんですか?

ああ、あの件ですね…

スタッフの方は、相談者の方の経緯と結果を簡単に教えてくれました。

相談者の方は、10数年前に債権整理をしたにもかかわらず借金の返済ができなかったことを非常に悔やまれていました。債権整理をしたにもかかわらず返済が滞ってしまうという状況の中、相手方から請求が届かなくてもずっと不安やもどかしさなどが心の中にあったそうです。仕事がうまくいっても、結婚したり子供が生まれたりした時にも、どこかそういった不安が心の片隅にあったそうです。

とはいえ、その状態が何年も続いた後での督促状・・・当事務所に相談をされてきた時は相当パニックになられていましたね。今回こそは失敗できないという並々ならぬ意思を感じました。

あ・・・、前置きがなくなってしまってすみません。
結果は、今回の相談者様は時効援用が成立しました。

相談後の流れに沿って説明しますね。以下はスタッフの方からのお話です。

電話での相談の翌日、早速相談者の方からLINEで書類が到着しました。身分証と督促状ですね。相談者さんは督促状を目にするだけでもすごく大きなストレスを感じていたようですけど、時効援用で借金を帳消しにできるかもしれないと、なんとか割り切って考えることができたとおっしゃってました。
余談ですけど、督促状とかってやっぱり恐怖心を感じるから、どうしても目にしたくないですよね?結局それで放置してしまってトラブルが大きくなってしまうケースってやっぱり多いんですよ

書類が到着したので、早速こちらで先生に目を通してもらい、その翌日には相談者の方に入金の案内をしました。やはりこういった手続きはスピード感が大きな安心感につながるんですよね。

入金の案内をしたら相談者さんがすぐにATMに走ってくださったので、その日のうちに入金が確認取れたんです。時間としては、1~2時間くらいだったと思います。ですのでスムーズに書類作成に取り掛かることができ、翌日には発送手続きが完了しました。最短ともいえるスピードで時効援用通知書の内容証明を作成し、債権者に送ることができたんです。

時効援用は、こちらで書類を準備したら後は相手方次第ということもあるんです。こちらがどんなに不備なく書類を整えても、結局債務者の方に確認してもらえなければ動きようがないわけですからね。。。この待っている期間というのは、やはりどうしても誰でもやきもきしてしまうものですよね。

幸い、今回のケースでは結果がすぐに出ました。時効援用通知書の送付から1週間が経過した時、相手方から時効援用成立の連絡が届いたんです。

早速、LINEで相談者の方に連絡しました。
しかし、連絡がつかなかったのでメッセージにて「お伝えしたいことがあるので、ご連絡ください」と残しました。相談者の方のやきもきする気持ちは理解しているので、こちらも早くお伝えしたいんですが、誤解を招いてもいけないですし詳細はまず口頭でしっかりお伝えするスタンスを取っています。早く折り返しの連絡があることを願っていました。幸い、すぐに連絡が来ました。声の印象からすると・・・やはり、相当焦っていらっしゃる印象を受けました。時効援用に失敗したと思われていたんだと思います。

・・・これは、どちらの結果の場合でもそうなんですが、結果をお伝えする時こそスタッフである私が落ち着いて対応することが重要だと考えています。時効が成立した場合は、どうしてもテンションが高くなってしまいますし、反対に失敗した場合には人生が終わったくらいの落差で落ち込まれてしまいます。時効援用で借金が帳消しになるかもしれないという期待がかなわなかったわけですから仕方のないところですが、失敗した時にはその次の対策を考えなければならないので、なおさら落ち着いて冷静に考えることが重要なんですね。

結果をお伝えする際のやり取りはこんな感じでした・・・

時効援用の結果連絡

あ、あの相談者です。ご連絡いただいたので・・・

こんにちは。いつもお世話になっております。折り返しのご連絡、ありがとうございます・・・はい。結果が出たので、早速お伝えしようと思って連絡しました。

・・・はい。

今回の債務は時効援用が成立しました。

えっ!本当ですか?

はい。時効援用が成立した旨の通知が相手方から届いています。お客様の借金は帳消しになったということですね。

そうなんですねっ!ありがとうございます。本当に・・・、本当にありがとうございますっ。

良かったですね。相談の際にもお伝えしたと思うんですが、相手方から時効援用成立の結果が来ないことが多いんですが、こうして連絡をもらえると安心ですよね。しかも1週間で連絡が届くのはかなり早い方です。

これで、前向きに生活していくことができそうです。ずっと心のどこかで悩んでいて苦しかったんですけど、借金がなければいろいろと生活の立て直しができそうな気がします。

今後借金を滞納するなどの債務事故を起こさなければ、クレジットカードやローンの契約などもできるようになりますので、生活の幅も広がると思いますよ。

ありがとうございます。

その後の相談者~クレジットカードの審査に通過!

そこまで話を聞いて、私は(本当に借金が0になったんだ)と、目の前で魔法を見せられたような気分になり、思わず「すごいですね」とつぶやいてしまいました。行政書士事務所のスタッフさんが言うには、今回のケースのように適切に手順を踏めば時効援用が成立するケースは決して少なくないのだそうです。

しかし、時効援用について知らない方は、督促状が届いた時に焦って相手方に連絡して返済方法について相談したり、借金のうちの一部を返済したりしてしまうケースも多いのだとか。そのように借金の存在を認める行動をとってしまうと、仮に時効期間が成立していたとしても時効期間がリセットされてしまうんです。その時点からさらに5年経過しないと時効が成立しないということですね。結果的に、それでまた借金が支払えなくなって、しかも延滞金がさらに膨らんでしまうということもあるので、やはり正確な知識は大切ですね。

私は、さらにスタッフさんに一つ質問しました。時効援用が成立した後、相談者の方の生活がどのように変わったのか興味がわいたからです。

その後は、相談者さんとは連絡を取られていないんですか?

さすがに、時効援用の手続きが完了した時点で相談者の方の希望はかなってるので定期的にやり取りをしているわけではありませんが、一度だけ相談者の方から連絡がありましたよ。

何かあったんですか?

クレジットカードの審査に通ったようです。
よほど嬉しかったんだと思いますよ。10年以上、クレジットカードの審査はずっと通らないものと思って諦めてきていて、ETCカードの契約ができなかったり、インターネットでの買い物ができなかったり、いろいろな苦労や不便を感じられていたようです。しかも、こうした不便はもとはといえば自分自身の借金という負い目があるから、精神的にもなかなかキツいんですよね。かといって、全額借金を返せるわけでもなく・・・。時効援用のたった1通の書面が、こうしたトラブルを解決できたってことですよね。
あと、クレジットカードの審査に通ったことによって、相談者さんは借金がなくなったことを心から実感できたそうです。それまでは、時効援用で借金がなくなったといわれてもどこかウソみたいな話だと思っている部分があったそうですが、クレジットカードの審査が通るってすごく分かりやすい結果じゃないですか?
しかも、これは余談なんですけど、クレジットカード入会特典の10,000ポイントまでゲットできたそうですよ。

確かに借金の滞納があるとブラックリストに掲載されてさまざまな不都合があるのは間違いなさそう。一昔前ならともかく、今の時代クレジットカードが持てないのは、不便がとても多そうだな・・・

まとめ

今回、偶然が重なって行政書士事務所の時効援用サービスについての一連の流れを知ることができました。

借金が帳消しになるなんてウソのような話だと思いましたが、実際にこうして時効援用が成立する場面を目の当たりして、それがウソでも何でもないことを強く実感することができました。

私自身調べたところによると、時効援用は行政書士事務所などに依頼をせずに自分ですることもできるのだそうです。しかし、督促状が届いてパニックを感じている状況で、適切な対処ができるかな・・・って考えると、やはり専門家に依頼するメリットはとても大きいように感じました。

今回の相談者の方のケースでも、スタッフさんが質問者さんの一つひとつの質問や不安に対してていねいに回答されている部分がとても印象的でした。そして、身分証と督促状の2点という申請のために必要な物をシンプルに明示してもらえる部分も魅力を感じました。私もそうですが、社会人はどうしても時間がなかなか自由になりませんから。今回の相談者の方のように、家庭を持っている方ならなおさらなのではないでしょうか。

今回の相談者さんのように、過去の借金滞納で困っていらっしゃる方は、一度行政書士事務所の時効援用サービスを検討してみてはいかがですか?もし時効成立の要件を満たしているなら、人生の再スタートを切るための大きなチャンスですよ。