2019.07.29更新

携帯料金を滞納しても契約できた!回線契約のみなら審査に通るかも

携帯料金を滞納していると、別の携帯会社に乗り換えるときの審査に落ちることがあります。

携帯会社としても料金を滞納するような利用者とは契約したくはないのですから、審査をして落とすことがあるのは当然です。しかし、中には携帯料金を滞納していても「契約できた!」という話も耳にします。

では、この違いは何なのでしょうか?

今回は、携帯料金を滞納するとなぜ契約できないのか、反対になぜ「契約できた!」という人もいるのかについてご紹介しましょう。

審査に落ちたか契約できたかには、「回線契約」と「分割払い契約」がポイントとなっていますよ。

携帯料金を滞納すると契約できないの?

先生!携帯を乗り換えようとしたのですが、携帯会社から契約を断られてしまいました…

もしかして、前の携帯会社の携帯料金を滞納していたのではないですか?契約の審査に落ちたんですよ。

前の携帯会社で携帯料金を滞納していると、別の携帯会社に乗り換えるときの審査に落ちることがあります。これは、主に「キャリア間で情報共有されている」のと「信用情報に事故情報が記載されている」ことが原因です。

キャリア間で未払い情報が共有されている

ソフトバンクやドコモ、auといった携帯会社は顧客獲得の上ではライバルですが、情報共有は密に行われています。特に「利用者の信用情報」は携帯会社同士で共有がされていて、新たな利用者を審査するときに利用されます。

当然、携帯料金を延滞・滞納している利用者は、別の携帯会社と契約しても同じように延滞・滞納する可能性があるため携帯会社側も警戒します。
「この利用者は信用できない」と判断されて契約を拒否されることがあるのです。

信用情報に事故情報が記載されている

携帯会社同士が共有している情報はあくまで携帯会社間のもので、その他のカードやローンといった契約には影響しません。
しかし、携帯料金を延滞・滞納していると信用情報機関信用情報にまで記載されることがあります

信用情報機関とは株式会社シー・アイ・シーや日本信用情報機構などのことで、これらは各金融機関と提携していて利用者の信用取引(借金の返済状況)を信用情報として管理、運用している機関です。

ここに延滞・滞納などの情報が記載されると携帯会社の審査に通らなくなるばかりか、カードやローンといった別の金融機関等の審査にも通りづらくなる可能性があります。
「携帯会社から断られた…」で済む問題ではなくなるのです。

では、なぜ携帯料金を滞納していると信用情報機関の信用情報に記載されるのかですが、スマホ等の携帯端末を「分割払い」するときに携帯会社以外のローン会社(各金融機関)とも契約するのが一般的であるためです。

携帯料金の中には「回線料金」と「端末代金(分割払い)」が含まれることがあり、携帯料金を滞納するということは、信用情報機関と提携するローン会社にまで延滞・滞納することになり信用情報に記載されます。

信用情報機関の詳しい説明はこちらでご紹介しています。

携帯電話が契約できない原因を知るためには信用情報がどういった状態になっているかを確認してみてください。信用情報の開示請求を代行でやってくれるサービスもあります。

「契約できた!」は回線契約のみだったから

先生!携帯料金を延滞・滞納している人でも、契約できたという話を聞いたんですけど本当ですか?

本当ですよ。これは携帯会社とは回線契約だけをして、スマホなんかはすでに持っているものを使ったのです。

ネット上で情報を集めていると、たとえ携帯料金を延滞・滞納していても「契約できた!」という話を目にすることがあります。
では、なぜ携帯料金を延滞・滞納しているにも関わらず契約できたのか、そのカラクリをご説明しましょう。

回線契約」と「分割払い契約」は別の問題

携帯料金には「回線契約(携帯会社との契約)」と「分割払い契約(ローン会社との契約)」の2つの契約が関わっているのが一般的です。
契約する会社が異なるのですから、これら契約の審査は別々に行われます

ここでポイントとなるのは、契約の根本的な内容が異なることです。

  • 回線契約
    …毎月の使用料として、携帯会社にその都度支払われるもの
  • 分割払い契約
    …端末代金をローン会社が肩代わりして、借金として分割払いするもの

つまり、携帯会社間で共有されているのは回線契約に関係する通話料やデータ料のみ。借金の延滞・滞納として信用情報機関の信用情報に記載されるのは、ローン会社と契約している「分割払い契約」だけなのです。

回線契約だけであれば契約はできたはず

信用情報機関の信用情報は、取引内容にもよりますが記載から5〜10年間は保管されます。
その為、借金の延滞・滞納の情報が記載されると、その情報が削除されるまで新たにカードやローンの審査にはまず通りません

対して、携帯会社間で共有されている延滞・滞納の情報は、通話料やデータ料を払い終えれば解除されます。携帯会社との契約は回線契約のみですから、通話料やデータ料を払い終えていれば新たな審査に影響しない訳です。

また、2015年5月1日以降、総務省の指示によりスマホ等のSIMロック解除が義務化されました。

SIMロックとは携帯会社から購入した端末を、別の携帯会社では利用できないようSIMカードを制限する設定のことです。SIMロック解除の義務化によりどの携帯会社で購入した端末でも、自由に別の携帯会社と契約できます

携帯料金を延滞・滞納しても別の携帯会社と「契約できた!」というのは、すでに通話料やデータ料は払い終えていて、かつSIMロック解除されたスマホ等端末を持っている方が携帯会社と「回線契約だけ」をしたからなのです。

信用情報の解除についてはこちら紹介しています。

まとめ

携帯料金を延滞・滞納していると、別の携帯会社と新たに契約しようにも審査に落ちることがあります。これは携帯会社間で利用者の情報共有をしており、延滞・滞納をしている利用者は「要注意人物」として判断されるためです。

しかし、あくまで携帯会社間で共有しているのは通話料やデータ料など回線契約に関するものだけで、端末代金の分割払い契約のようにローン会社や信用情報機関の関わっている信用情報については審査していません。

その為、たとえ分割払い契約を延滞・滞納していても、通話料やデータ料をしっかり払い終えていれば別の携帯会社と新たに回線契約を結ぶことはできます
これが携帯料金を延滞・滞納しても「契約できた」のカラクリなのです。

もし携帯料金の延滞・滞納で契約を断られたのであれば、まずは通話料やデータ料を払い終えるのがいいでしょう。

ちなみに、スマホ等の分割払い契約の支払いがどうしても難しいときの対処としてはこちらを確認していただくと、借金を帳消しにできる場合があります。