2019.08.02更新

アイ・アール債権回収株式会社から請求書が届いた!取るべき対応策

借金を延滞・滞納していると、サービサー(債権回収会社)から請求書が届くことがあります。

アイ・アール債権回収株式会社もサービサーのひとつで、これは金融機関等が借金の回収業務をサービサーに委託したためです。当然、サービサーは債権回収の専門業者ですから、金融機関等よりも積極的に債権回収を行います。

そこで、今回は金融機関等との借金を延滞・滞納しており、アイ・アール債権回収株式会社から請求書が届いたときに取るべき対応策をご紹介しましょう。手続きによっては借金の返済義務を放棄できるかもしれませんよ。

アイ・アール債権回収会社とは

先生!アイ・アール債権回収株式会社っていったい何をしている会社なんですか?

サービサー(債権回収会社)のひとつで、金融機関等から債権回収業務を委託された会社ですよ。

通常、借金を延滞・滞納していると、契約している金融機関等から通知書催促状などが届きます。「いくらの借金が残っていて、まだ返済されていないのですぐ入金してください」などの旨が記載されている書類です。

しかし、金融機関等はお金を貸したり運用したりするのが本業ですから、債権回収(借金の取り立て)は得意ではありません
大抵は書類や電話、メール等で通知するだけで直接的に行動することはあまりないです。

そこで登場するのが「アイ・アール債権回収株式会社」のようなサービサーです。

ひと昔前まで、債権回収ができるのは金融機関等、弁護士または弁護士法人だけでした。それが1998年に「債権管理回収業に関する特別措置法」が施行し、法務大臣の許可で一般企業も債権回収ができるようになったのです。

アイ・アール債権回収株式会社も2001年に法務大臣の許可を得て、サービサーのひとつとして金融機関等から委託をされて債権回収業務を行っています。つまりは「借金の取り立てを専門にする会社」ということです。

借金の取り立てのプロですから、金融機関よりも債権回収を積極的に行います。請求書や催促状を送るのはもちろん、場合によっては裁判所に訴えられて「強制執行」を受けることもあり注意が必要です。

債権回収の請求書への対応策

先生、実はアイ・アール債権回収株式会社から請求書が届いたんです…。どうすればいいですか?

あなた、借金してたんですか…。では、まずは送られてきたという請求書を見せなさい。話はそこからです。

アイ・アール債権回収株式会社はサービサーのひとつとして、金融機関等からの委託により債権回収業務を行う借金の取り立てのプロです。
では、アイ・アール債権回収株式会社から請求書が届いたときの対応策をご紹介しましょう。

まず時効かどうか確認する

アイ・アール債権回収株式会社から請求書が届いたら、まず「時効(借金の返済を放棄することができる)」かどうかを確認します。
請求書に以下のような項目があるはずなのでチェックしましょう。

  • 約定延滞発生日
  • 約定返済日
  • 最終貸付契約時における次回の返済期日

もし、日付が「5年以上前」なのであればすでに時効の可能性があります。借金の時効についてはこちらに詳しく記載していますので、ぜひ合わせて確認してみてください。

次に時効援用の手続きをする

もし時効の期日を過ぎているのなら、次は「時効援用(時効の成立を主張すること)」をしましょう。時効援用をすることにより、借金の返済義務を放棄できます。
これまで苦しめられてきた借金が「法的にもチャラ」になるのです。

時効援用は債権者(請求の権利を有する者)に対して、債務者(請求される側の者)が行うことで成立します。

これは書面等である必要はなく、電話口で「時効になっているので、時効援用します」と伝えるだけでも法律上は大丈夫です。ただし、口頭では言った言わないで揉める可能性があるため、基本的には「書面」で通知します。

時効援用の通知書の書き方や注意点はこちらで紹介しています。

記載事項が漏れていて相手に受理されず、さらに督促が激しくなるというケースもあるので書面の書き方や発送に不安がある方は専門のサービスに依頼することをおすすめします。

訴状支払い督促が届いたときは?

アイ・アール債権回収株式会社から請求書が届いたらまず時効の期日を確認し、可能なら時効援用の手続きをすればいいでしょう。ただ、場合によっては裁判所から訴状や支払督促が届くことがあり、対応にはより注意が必要です。

裁判所の書類を無視するのはNG

アイ・アール債権回収株式会社のようなサービサーは、金融機関等から委託を受けるとまず請求書等を送ります。

しかし、それでも債務者からの支払いがないときには、裁判所に訴えて「訴状」や「支払督促」を送ってくることがあるのです。これは「民事訴訟」を起こして裁判になってでも、債権回収をするという最終警告と言えます。

ここで注意してもらいたいのが、請求書とは違って裁判所の書類や決定には法的な拘束力があることです。

アイ・アール債権回収株式会社の請求書であれば、仮に無視したからと強制的に取り立てられることはまずありません。場合によっては時効の期日になるまで、請求書を無視してやり過ごすのもひとつの手です。

ただし、裁判所からの訴状や支払督促を無視していると「欠席裁判」として扱われ、アイ・アール債権回収株式会社側の主張が全面的に採用される可能性があります。裁判所から強制執行命令が下ることもある訳です。

答弁書で時効援用を主張する

裁判所からの書類にどう対応すべきなのかですが、「答弁書(請求内容に成否やその他の主張をするための書類)」を期日までに返信しましょう。
すでに時効となっているのであれば、時効援用の旨を主張すれば成立します。

ただ、裁判関係の手続きは煩雑なものが多いため、慣れていない一般の方では適切に手続きできないことがあります。場合によっては強制執行されるだけに、手続きにミスがないよう司法書士や弁護士などに相談するのがベストです。

まとめ

アイ・アール債権回収株式会社から借金の請求書が届いたときは、まず時効かどうかを確認します。

すでに時効の期日なのであれば時効援用の手続きをすることで、借金の返済義務の放棄が可能です。もし、まだ期日でなかったとしても、いつが時効なのかを把握できるので今後の対応策を考えられます。

ちなみに、1円でも返済したり、書面等で返済の意思を示してしまうと借金が時効になるまでの期間がリセットするので要注意です。詳しくはこちらで紹介しています。

5年以上前のものであれば時効援用制度を利用して返済義務をなくすことができる可能性もあるので、 アイ・アール債権回収株式会社から請求書が届いた場合は時効援用を専門としている事務所へ相談してみてください。