携帯電話の審査に落ちた際の原因と対処法

携帯電話の契約の際には審査があり、審査に落ちてしまうと契約ができません。
今や携帯電話はライフラインともいえるほど生活に密着した機器なので、契約できないということになれば不便・不自由どころではありません。一刻も早く審査に落ちてしまった理由を確認して、携帯電話を契約したいものと思います。
今回は、携帯電話の審査に落ちる際の原因と対処法について解説します。
目次
携帯電話の分割契約には審査がある

携帯電話の分割契約は信用契約です。iPhoneやスマートフォンがとても身近なのであまり意識しないかもしれませんが、審査が通らなければ契約できません。
まずは、携帯電話の審査について解説します。
携帯電話の審査とは
iPhoneをはじめとした近年の携帯電話(スマートフォン)は、10万円を超える高額商品です。
高額なので、今は端末代金を分割支払いで購入するケースが一般的です。携帯電話はあまりにも身近なのでつい忘れがちになってしまうものですが、分割契約はローン契約そのものなのでクレジットカードの契約や自動車ローンなどと同じ信用契約になるということです。
従って、携帯電話を契約する際には携帯電話会社での審査があります。審査に通らなければ契約できません。
審査のポイント
携帯電話契約時の審査のポイントは、大きく分けて3点あります。
- ポイント1
- 携帯電話料金を滞納している
過去に携帯電話の通話料などの滞納をした人は、その履歴が携帯電話会社に残っていて、審査に不利になります。
- ポイント2
- 信用情報に問題がある(ブラックリストに入っている)
過去に、借金の返済やクレジットカードの引き落としがされなかったりすると、個人信用情報機関に事故情報が登録されます。いわゆる「ブラックリスト」に入っている状態です。
- ポイント3
- クレジットヒストリーに問題がある
クレジットヒストリーとは、個人信用情報機関に登録されているクレジットカードなどの支払い状況です。
20代以下の若い世代では問題がありませんが、30代以上になると過去にクレジットカードを使用した履歴が全くない状態の場合、(何か問題があってクレジットカードを使用できないのでは?)という疑いをもたれてしまい、審査に通りにくくなることがあります。

スマートフォンを契約できなかったら死活問題です。

適切に対応をすれば契約する手段はいくつかありますよ。
次の章で、携帯電話の審査に落ちたときの対策について解説します。
携帯電話の審査に落ちた時に信用情報をきれいにするには?

携帯電話は今や生活必需品といってもよいほど生活に密着しています。審査に通るためには、信用情報をきれいにする必要があります。
ただし、気を付けたいのは信用情報をきれいにしてもすぐに割賦契約を組めるわけではなくその後一定期間、信用を積み重ねる必要があるということです。
過去にクレジットカードなどの滞納があるとき
クレジットカードの引き落としや借金返済の滞納などによって信用情報にキズが付いている時には、滞納を完済しなければなりません。 完済後、5年間新たな信用事故がなければ、信用情報はきれいになります。
どうしても完済が困難なケースでは、時効援用や債権の任意整理などによって返済義務を帳消しにしたり、無理のない範囲での返済プランを相談したりする方法もあります。
こうした手続きを取った場合でも、時効を援用した時、あるいは完済した時から5年間で信用情報がきれいになります。
時効援用についての詳細はこちらで解説しています。
今後の生活のためにも早めに信用情報の延滞情報を解消し、きれいなデータにすることが大切です。
5年間経過しないと審査に落ちてしまう可能性が高い状態はクリアになりませんが、こうした対応をとらないと永久的にブラックリストに掲載されたままになってしまいますので、まずは信用情報をきれいにしてから一括契約をするなど現状でも契約できる方法を検討しましょう。
過去に携帯電話割賦契約の滞納が原因で信用情報にキズが付いているケースで、時効の援用の手続きや債権の任意整理などを行うと、もし無事に手続きできたとしても「社内ブラックリスト入り」の状態になってしまい同じ携帯電話会社で契約できなくなってしまう可能性があります。 「社内ブラック」を避けるには、完済を目指すようにしましょう。この場合、携帯電話の契約だけではなくクレジットカードの契約や自動車ローンの契約もできなくなります。
信用情報とは異なりますが、携帯電話の通信料・通話料の滞納がある時は携帯電話の契約ができないため早急に未払い分の支払いを済ませましょう。
強制解約になってしまうと、通信会社同士で情報が共有されているためすべての携帯電話会社での新規契約ができなくなってしまいます。
現代で携帯電話が使えないとなると生活にも影響がでてしまいます。延滞や滞納が解消されていない場合は早めに対処しましょう。
どうしても返済が難しい場合は借金を帳消しにできる時効援用制度などを活用するのもおすすめです。ただし、5年以上返済をしていないことなどが条件となります。
過去に自己破産などの債権整理の履歴がある時
債権整理の情報は、信用情報に残り続けます。
特に自己破産の場合には、10年間信用情報に記録が残ってしまいます。
滞納の場合もそうですが、いったん信用情報に事故情報が記載されると消す方法はありませんので、信用情報が消えるまで新たな信用トラブルを起こさずに期間の経過を待つことが重要です。
クレヒスに問題がある時
30代以上の方で信用取引実績のない方は、クレジットヒストリーを作ることで信用を高めることができます。
比較的審査の通りやすいクレジットカードを契約して、支払いの実績を作っていくと良いでしょう。
携帯電話の割賦契約を組むためには一定期間の実績が必要なので、すぐに携帯電話が欲しい方は一括購入で入手しましょう。
携帯電話の契約に関しても最新の高額機種が通らなくても型落ちの安い機種であれば審査に通るかもしれません。

信用情報はきれいになってから5年間も情報が残ってしまうんですね。

将来、自動車の購入やクレジットカードの加入など信用契約が必要な場面は必ずあるので、現在信用情報のキズに心当たりのある方は今必要がなくても早急にクレジットカード情報をきれいにしておくようにしましょう。
審査に落ちた後すぐに携帯電話を契約する方法

信用情報をきれいにしても、本当の意味できれいになるのは5年以上先です。
すぐに携帯電話を契約したい場合にはどのような方法があるでしょうか?
一括契約
割賦契約をしようとするとどうしても個人信用情報の審査が入りますが、一括契約であれば信用情報の審査なしに契約を進めることができます。
最新機種を一括契約する場合には10万円を超えることも多いのでまとまったお金が必要ですが、信用情報がきれいになるまで5年間待つよりは現実的な方法です。
また、携帯電話キャリアや販売店のさまざまなキャンペーンを活用することなどにより、購入代金を抑える工夫をすることも重要です。
安い機種を購入する
信用情報にキズがないもののクレヒスに問題があって契約ができないケースなどの場合、高額機種は審査に通らなくても安い機種であれば通ることがあります。
一定期間、安い機種での支払い実績が事故なく行われれば次回の契約の際に高額機種でも通りやすくなるので、特に若い方や初めて割賦契約をする方はまず安い機種から契約してみると良いでしょう。
また、旧機種を下取りに出す、ポイントを使用するなど購入代金を下げる工夫をすることも重要です。
クレジットカード払いで一括契約してから支払い方法を変更する
端末代金をクレジットカード一括引き落としにしてから、リボ払いに変更する方法です。
契約後でも支払い方法の変更は可能ですので、手続き漏れさえ気を付ければまとまったお金が工面できなくても新規で携帯電話を契約することができます。
ただし、リボ払いには金利が付くので支払総額が高くついてしまうので要注意です。

割賦契約の審査に落ちたからといって契約を諦めることはないんですね?

はい。割賦契約ができなくても携帯電話を購入する方法はいろいろありますので、まずは借金などの滞納をクリアにして生活の立て直しをはかることが重要です。
まとめ

携帯電話の審査に落ちると、ショックや原因がわからないことによる戸惑いがあると思います。
しかし、携帯電話は非常に身近でありながら割賦契約をする際にはクレジットカードやローンの契約のように信用取引になるため、シビアに審査が行われます。
審査に落ちてしまった場合には原因を把握して、早急に信用情報をきれいにすることが重要です。
特に、過去の滞納情報が残っている場合には、時効援用や債権の任意整理などを活用して生活の立て直しを図りましょう。
手続き方法などに不安を感じられる方は、弁護士や行政書士の事務所に相談するとスムーズですよ。
時効援用サービスを利用して信用情報をきれいにすることもひとつの手です。無料相談も行っているのでまずは相談することをおすすめします。