アルファ債権回収からの請求書!取るべき対応策とは

アルファ債権回収株式会社とは、東京都新宿区に本社を構える債権回収会社(サービサー)です。
奨学金や新生銀行グループの支払いに滞納があるとき、アルファ債権回収から請求書が届くことがあります。
今回は、この場合の適切な対応について解説します。
アルファ債権回収という会社名を知らない、支払いが難しいなどの理由で請求を無視することは、裁判訴訟や差し押さえどの大きなリスクがあります。
リスクを冒さなくとも、時効援用や任意整理によって請求の支払い義務をなくしたり、減額したりすることができるかもしれません。
目次
アルファ債権回収ってどんな会社?

アルファ債権回収がどんな会社かについて概要を紹介します。
アルファ債権回収株式会社とは
アルファ債権回収株式会社とは、新生銀行グループのサービサー(債権回収会社)です。
サービサーとは、債権者に代わって滞納分の支払いの請求を行う会社です。サービサーは法務大臣によって認められた会社なので、「アルファ債権回収」という会社名に身に覚えがなくても架空請求というわけではありません。
※ただし、アルファ債権回収株式会社を名乗る架空請求業者も存在しており、アルファ債権回収のホームページでも注意喚起されています。支払先に個人名義の口座が指定されている場合など、不審な請求に注意しましょう。
アルファ債権回収株式会社の基本情報
会社名:アルファ債権回収株式会社
住所:〒163-1108 東京都新宿区西新宿六丁目22番1号 新宿スクエアタワー8階
電話番号:03-5324-5621
アルファ債権回収株式会社の特徴
アルファ債権回収株式会社は丸井グループの債権回収会社なので、以下の丸井グループ企業の請求の代行業務を行っています。
アルファ債権回収から届く請求書の一例
- 新生銀行住宅ローン
- アプラス
- 新生パーソナルローン
- 新生フィナンシャル
- 日本学生支援機構(奨学金)
もしアルファ債権回収株式会社から請求書が届いたら、アプラス系のローンやキャッシング、奨学金の支払いの滞納に身に覚えがないか確認しましょう。
アルファ債権回収株式会社からの請求方法
アルファ債権回収株式会社のホームページには、「債務者との間で和解契約を締結」又は「法的手続きを実行」して債権の回収を行うと記載されています。
他のサービサーと同様、電話やはがきでの督促を無視し続けると裁判訴訟を起こされてしまう可能性がありますので、無視を続けることは危険です。

新生銀行グループや奨学金の返済を滞納してしまうと、アルファ債権回収株式会社から督促の連絡が届くことがあるんですね。

そうです。アルファ債権回収の名前に身に覚えがなくても、無視を続けると裁判訴訟を起こされることがあります。
アルファ債権回収株式会社から請求書が届いたら・・・

アルファ債権回収株式会社から請求書が届いた時に取るべき対応について解説します。
アルファ債権回収株式会社から請求書が届いたら・・・
アルファ債権回収株式会社から請求書が届いたら、まず新生銀行グループでのローンや奨学金返済の滞納がないかについて心当たりを確認しましょう。
アルファ債権株式会社からのハガキには、以下の名目が記載されています。
- 催告書
- お電話のお願い
- 債権譲渡譲受通知書
書類の中には、元の債権者名や残債金額などの記載がありますので照らし合わせれば確認もスムーズです。
どのように対応すればいいの?
アルファ債権回収の支払いの催促に対する対応方法は、以下の3通りです。
- 連絡の内容に従って返済をする
- 時効を援用する
- 任意整理をする
もちろん、①の返済が原則です。返済が可能な方は、依頼に従って対応を進めてください。
しかし、様々な事情がありますので返済するためのお金が用意できないこともあるでしょう。
その場合でも、そのまま請求を無視してしまうと、上述の通り裁判訴訟を起こされてしまい、裁判所から支払うように命令をされたり給与や財産を差し押さえられたりしてしまう可能性があります。
その場合、慌てて債権者(アルファ債権回収)に連絡を取ったり、一部だけでも返済したりしようとするのではなく以下のように対応しましょう。
- 対応①
- 時効の援用
最終の支払いから5年以上(奨学金の場合は10年以上)経過している場合、時効により支払いを帳消しにできる可能性があります。
この時、裁判訴訟を相手方(元の債権者orアルファ債権回収)から起こされたり、債務の承認(一部代金の支払いや返済方法の相談など)をしてしまったりすると時効が中断してしまいます(時効期間がリセットされ、時効が成立しなくなる)。
確実に時効期間が経過しているか否かを確認してから手続きを進めましょう。
自分で判断するのは難しいかと思いますので、時効援用を専門としている事務所に相談するのがおすすめです。
- 対応②
- 任意整理
時効援用が利用できないときは、債権者と返済方法や返済額の減額についての相談をすることで無理なく返済できるように立て直すこともできます。
任意整理は相手方(アルファ債権回収)の同意が必要なので必ずしも希望が通るというわけではありません。また、条件を有利にするためには専門的な法律知識が不可欠です。
いずれの方法をとるにしても、法律知識やノウハウが必要です。
弁護士や司法書士、行政書士の事務所に相談すると安心して解決のための対策を取ることができますよ。

クレジットカードやローンと奨学金とでは、同じ滞納でも時効が異なるんですね。

営利目的のクレジットや民間企業の貸金は5年間なのに対して、奨学金は非営利だから10年の時効が適用されます。
このケースの他にも、営利か非営利かで時効が異なるので、覚えておくと良いでしょう(ただし、2020年4月1日以降の契約分からは、民法の改正によりどちらの場合でも5年時効に改正されます)。
まとめ

サービサーのアルファ債権回収株式会社についての概要と対処法について解説しました。
アルファ債権回収株式会社は新生銀行グループや奨学金(日本学生支援機構)の請求手続きの代行業務を行っています。
裁判訴訟を起こされないためには、迅速かつ的確な対応が必要です。
解決のためには、いち早く弁護士や行政書士などの法律事務所に相談しましょう。
時効援用が適用できる場合は借金をゼロにできるチャンスを逃さないよう、時効援用サービスを活用してみてください。