2019.07.18更新

CIC、JICC、KSCで登録される信用情報とは?

信用情報とは、クレジットカードやローンなどの信用取引に関する契約内容や、返済・支払い状況・利用残高に関する客観的取引事実を表す情報です。
CIC、JICC、KSCの3つの機関にて情報が登録され、特に返済の延滞や債権整理などの事故歴は重要な意味を持ちます。

クレジットカードやローンの申し込み時の審査には必ず信用情報がチェックされ、登録の可否に大きく影響する信用情報。

今回は、信用情報とはどのようなもので、どんなところで登録されるのか、信用情報にキズが付いてしまった時に消すにはどうしたらいいかについて解説します。

信用情報とは?どんな情報が登録されているの?

信用情報の言葉の意味や、信用情報にはどのような情報が登録されているかについて解説します。

信用情報とは

信用情報は、クレジットカードやローンなどの信用取引の状況を表す情報です。

具体的には、クレジットカードや住宅ローン・自動車ローンの申し込み・契約、月々の支払い状況、残債、自己破産や任意整理などの債権整理歴などの情報が登録されます。

これらの情報は、個人信用情報機関にて登録され、例えば新たにクレジットカードやローンの申し込みをする際などには必ず信用情報に基づいて審査されます。
逆にいえば、信用情報で「返済能力がある」ということを保証されるからこそ、クレジットカードやローンの仕組みが成り立っているとも言えます。

信用情報に登録される具体的内容

信用情報に登録される具体的内容は以下の通りです。例として、個人信用情報機関であるCICの情報を記載します。

CICに登録される情報

申し込み情報・・・ローンやクレジットカードの申し込みの際に登録(登録期間は6か月間)
  • 本人を識別するための情報
    (氏名・生年月日・郵便番号・電話番号など)
  • 申込内容に関する情報
    (照会日・商品名・契約予定額・支払予定回数・照会会社など)
クレジット情報・・・クレジットカードやローンの支払い状況を表す項目(登録期間は5年間)
  • 本人を識別するための情報
    (氏名・生年月日・性別・郵便番号・住所・電話番号・勤務先・勤務先電話番号・公的資料番号など)
  • 契約内容に関する情報
    (契約日・契約の種類・商品名・支払回数・契約額(限度額)・契約終了予定日・契約会社など)
  • 支払い状況に関する情報
    (報告日・残債額・請求額・入金額・入金履歴・異動の有無・異動の発生日・延滞解消日・終了状況など)
  • 割賦販売法対象商品のお支払い状況に関する情報
    (割賦残債額・年間請求予定額・遅延の有無など)
  • 貸金業法対象商品のお支払状況に関する情報
    (確定日、貸付日、出金額、残高、遅延の有無)
利用記録・・・クレジットカードの利用状況(登録期間は6か月間)
  • 本人を識別するための情報
    (氏名、生年月日、郵便番号、電話番号等)
  • 利用した事実に関する情報
    (利用日、利用目的、利用会社名等)

以上のように、クレジットカードやローン契約に関する登録や支払いの状況が登録されます。

クレジット情報の「異動」とは、滞納や債権整理を意味し、異動の情報が掲載されていると「信用にキズが付いた状態」となり、新たにクレジットカードやローンを契約することが困難になります。
(異動については、こちらで解説しています)

信用情報に登録されない情報

信用情報はクレジットやローンに関する客観的な情報です。
従って、クレジットやローンの信用に直接関係しない情報は登録されません

具体的には以下の項目などは信用情報に登録されない情報です。

登録されない情報

  • 個人の信念や思想など
  • 趣味などの個人的な指向
  • 公共料金やNHKなどの支払い状況
    (これらの支払いをクレジットカードで引き落とししている場合は、カードの利用状況として登録されますが口座引き落としやコンビニ払いの場合は、これらの料金の滞納があっても信用情報には登録されません)

信用情報のキズとブラックリストは何が違うんですか?

「ブラックリスト」というリストが実在しているわけではなくて、信用情報にキズが付いていることを俗に「ブラックリストに入っている」というんだ。だから、信用情報のキズとブラックリストは同じものですね。

これらの信用情報は、どこで登録されているんですか?

では、次の章で個人信用情報機関について解説します。

個人信用情報機関(CIC、JICC、KSC)とは

CICに異動情報が登録されているとさまざまなデメリットがあるため、異動情報を消したいところです。
しかし、異動情報を消すことはできません。異動情報が消えるまでどのように対応すればよいのでしょうか?

個人信用情報機関とは

信用情報は、CICJICCKSCの3つの個人信用情報機関に登録されます。

これらの3社は以下の特徴があります。

個人信用情報機関

  • 株式会社CIC
    ・・・クレジットやローンの契約に関する信用情報を登録
  • 株式会社日本信用情報機構(JICC
    ・・・消費者金融やクレジットカード、信販会社などの契約に関する信用情報を登録
  • 一般社団法人全国銀行信用情報センター(KSC)・・・
    銀行系のローン商品の契約に関する信用情報を登録

個人信用情報機関はCRINクリン)で情報共有されている

CIC、JICC、KSCの3社はそれぞれ独自に情報を登録します。

ですが、3社は延滞情報などの重要な項目についてはCRINクリン)というネットワークで共有されています。

ですので、例えば借金の滞納によりJICCに事故情報が登録されてしまってもKSC加盟の銀行ローンであれば借りられる・・・ということにはなりません。

CRINによって情報が共有されるため、滞納した金額を完済し一定期間が経過するまでは信用情報のキズは残り続けます

何か月滞納したら事故情報になるの?

クレジットカードの引き落としやローンの支払いがされなかったときに事故情報となるのは、2~3か月支払いが滞納してしまった場合です。

そして、いったん延滞の情報が登録されてしまうと完済から5年間、滞納の情報は残ります。つまり、5年間にわたってクレジットカードやローンがほとんど組めなくなってしまうということになります。

支払いが難しいときはどうしたらいいの?

クレジットカードやローンの支払いが難しい時には、時間が経過すればするほど利息や延滞料金が膨らんでしまい返済がますます困難になります。

様々な事情により、支払いが困難なケースもあることでしょう。

しかし、困難だからといってそのままにしておくと永久的に信用情報にキズが登録され続けることになります。

例えば、最終の支払いから5年以上経過した支払いに関しては時効援用により支払い義務をなくすことができる可能性がありますし、時効援用が利用できない場合でも任意整理により支払い総額を減らせる可能性があります。
(時効援用についてはこちらにて解説しています)

5年以上経過した滞納については時効援用制度を活用して帳消しにできるかもしれません。一人で悩まずにまずは相談してみてください。

滞納が解消されたらどうなる?

時効期間が経過していない場合は、任意整理など状況に応じて取れる対応を取っていきます。

対応を検討するには専門的な法律知識が必要になるため、一人で考えずに弁護士や司法書士の事務所に相談することをおすすめします。

任意整理や債権整理などを行った際にも事故情報が登録されますが、生活を立て直して一日でも早く信用情報をきれいにできるように最善の対策を考えましょう。

異動情報が消えるまでには時間がかかるんですね。

時効援用をした後にも滞納や未払いがあると新たな異動情報が登録されてしまうから、生活を立て直して一つひとつの請求を確実に支払っていくことが大切ですよ。

まとめ

クレジットやローンなどの申し込みや利用状況などの信用情報は、個人信用情報機関であるCICJICCKSCにて登録されます。これら3つの機関では、滞納などの重要な情報についてCRINというネットワークで共有されるため、もし信用情報に事故情報が登録されてしまうと、クレジットカードやローンの登録の際に審査が通りにくくなってしまいます

事故情報を消す方法はありません。また、滞納の場合の事故情報の登録期間は完済から5年間なので、完済するまでは永遠に事故情報が残り続けてしまいます
事故情報を消すには、時効援用任意整理などを利用して早急に滞納の状況を終了させましょう。その際に、弁護士や行政書士事務所に相談すると安心ですよ。

まずは自分の信用情報がどうなっているかを把握することが必要です。代行で信用情報の開示請求をしてくれるサービスもあるので活用してみてはいかがでしょうか。