時効援用の無料相談の申し込み方法とポイント

時効援用とは、返済ができていない借金を法律上帳消しにできる可能性がある制度ですが、時効援用の手続きをご自身で行った経験がある方はほとんどいらっしゃらないことでしょう。
そういった方には、弁護士事務所や司法書士事務所の時効援用サポートを利用すれば安心につながると思いますが、それでも弁護士や司法書士とは普段関わりがないので、敷居が高く感じられるかもしれません。
そのような方は、無料相談の申し込みをされてみてはいかがでしょうか?
今回は時効援用の無料相談の概要や申し込みをするメリットについて紹介します。
目次
時効援用の無料相談とは

弁護士事務所・司法書士事務所・行政書士事務所で行っている無料相談の概要について紹介します。
無料相談とは
弁護士・司法書士・行政書士の事務所に時効援用のサポートを依頼する場合には、依頼料が発生します。
(弁護士・司法書士・行政書士の時効援用手続きの違いについてはこちらで解説しています)
しかし、最初の段階ではさまざまな疑問や不安もあると思います。不安や疑問の代表的な例としては、以下のような感じでしょうか。
- どんな事務所なのかよくわからない
- 依頼すれば本当に時効援用できるの?
- 費用は全部でどのくらいかかるの?
- どんなことをサポートしてくれるの?
そこでほとんどの事務所では、正式な時効援用サポートの依頼前に無料相談ができるようになっています。
無料相談の方法は、メール・電話・事務所での面談などです。事務所によっては本人からの相談のみでなく、家族の方からの相談に対応しているケースもあります(ただし、この場合でも本人への確認は必ず入ります)。
無料相談の趣旨としては、時効援用のサポート依頼を迷っている方が安心して事務所に依頼をして手続きを進められるためのもの、と思っていただければよいと思います。
無料相談ではどのようなことが相談できるの?
無料相談ではどのようなことが相談できるかは、事務所によって異なりますが一般的には以下のような内容です。
無料相談内容
- 時効援用の可否
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時効の中断などの個別の状況は踏まえず、あくまで申告内容や請求書・督促状の内容に基づいての一般的な判断になります。時効の中断についてはこちらで解説しています
- 時効援用にかかる費用
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事務所によっては債権者に対しての状況確認などで追加費用が発生することもあるため、費用の案内は目安となる場合もあります
- 業務のサポート範囲
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どこからどこまでをサポートしてくれるのかについての説明を聞くことができます
- 債権者との対応方法のアドバイス
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督促に対してどのように対処すればよいかなど
また、弁護士事務所・認定司法書士事務所では、債権整理や自己破産など時効援用以外の対応策についてもアドバイスが受けられることがあるでしょう。
無料相談のメリット
無料相談のメリットは以下の点が挙げられます。
無料相談のメリット
- 時効援用の手続きや法律事務所にサポート依頼をすることの不安が軽減できます。
- 相談をすることで、対応の良し悪しや安心感を確認することができます。
対応の安心感は、どの事務所に依頼するかを選ぶポイントにもなるので、信頼できそうかそうでないかを考えながら相談すると良いでしょう。 - 正式に依頼をしなければ費用はかかりません。
無料相談の結果を踏まえて他の事務所に依頼をしたり、相談だけ聞いてもらったりするのも基本的にはOKです。

実際に相談してみないとわからないことは多いですよね。私も、洋服を買う時に試着をしたり、習い事をするときに無料の説明会に参加したりします。

日本では欧米と違って弁護士や行政書士の事務所が身近な存在ともいえないから、直接やり取りをすることで大きな安心につながりますよね。
無料相談の申し込み方法とポイント

無料相談の申し込み方法と申し込みの前にチェックしておきたいポイントについて解説します。
無料相談の申し込み方法
時効援用の無料相談の申し込み方法は、一般的にそれぞれの事務所のホームページに記載されています。
メール・電話で相談をするか、事前に予約をしてから事務所にて面談するかのいずれかの方法が多く取られています。
対面での相談を希望する際には、ご自宅の近くの事務所がおすすめですが、メールや電話で全国対応をしている事務所もあります。
無料相談をしたいけど、平日は仕事で時間が取れない・・・
無料相談を申し込みたくても、なかなか仕事で時間が取れないという方はメールでの問い合わせが便利です。
メールでの問い合わせに対応している事務所であれば365日24時間対応してくれる事務所がたくさんあります。他に、LINEで時効援用の手続き代行を行っている事務所もあります。
無料相談の前に確認しておきたいポイント
無料相談を有効活用するためには、相談内容や質問内容をあらかじめ整理しておくと良いでしょう。
質問したいことやご自身の状況が整理されていないと、結局質問したいことを聞きそびれてしまったり、相談内容が間違って伝わってしまったりすることがあります。
チェックしておきたいポイントは以下の通りです。
- 債権者からの請求内容(金額・請求の日付・債権者名)
- 最終の支払日
- これまでの債権者とのやり取り
- 裁判訴訟や差し押さえの有無
- 信用情報機関(CICなど)の事故情報の有無
- そのほかの借金の有無
- 相談や質問をしたいこと
これらの情報をまとめてから相談をすると非常にスムーズです。

特に電話や対面の時には緊張してしまいそうだから、メモを作っておくと慌てずにしゃべれるかも。

そうですね。弁護士や行政書士の事務所は強い味方だから緊張する必要はないんだけど、なかなか普段話す機会のない人だと思うから落ち着いて相談できるように準備しておきたいですよね。
まとめ

弁護士・司法書士・行政書士の事務所では、無料の相談を受け付けている事務所も少なくありません。安心して時効援用の手続きを進められるように、ぜひ無料相談を活用してみましょう。
無料相談は最寄りの事務所にすべきだと思われるかもしれませんが、メールや電話で全国対応している事務所もあります。
直接やり取りを進めながら、ぜひご自身にぴったり合った信頼できる事務所を探してくださいね。