2021.06.15更新

名前を貸しただけなのに…犯罪者になってしまった!?

先生、友人からこんなメッセージが届いたのですが…

携帯を契約したいんだけど、自分名義で契約できないんだ…。
名前だけ貸してくれないかな?

このご友人は恐らく何かしらの理由でブラックリストに載ってしまって
契約が出来ない状態にあるのでしょう。

親しい友人だからといって、自分の名義を安易に貸すようなことはあってはいけません。

今回は、名義貸しについて貸してもいいの?という疑問を抱いている方や
支払督促が自分のもとに来るとお困りの方へ向けてお話したいと思います。

名義貸しとは?

よく学生がコンサートのチケットの抽選の時に名前を貸してほしいと大騒ぎしていますよね。
しかし、契約の際に名義を貸すのとそれとはまったくもって別問題です!
名前を貸すだけだから大丈夫…

なんてことはありません!!

名義貸しとは、文字通り自分の名義を他人に貸すことを意味します。

例えば…

携帯を契約する際に携帯会社と購入検討者との間で契約書を交わしますよね。
この時に実際に携帯を 使用する本人以外 の名前で契約をする行為が名義貸しです。
名義貸しが想定されるケースとしては

  • 携帯会社の審査に落ちてしまった、または落ちる可能性が高い場合
  • 家族や友人の名義を借りて購入する場合
  • 賃貸マンションやアパートを借りる際にも、審査を通過するために、自分よりも収入が多い家族や恋人などの名義を借りて部屋を借りたり、
    他人に名義だけを借りて申し込んだりというのも名義貸しとなってしまいます。

    法律的には名義貸しというのはダメな事なのでしょうか?

    他人に名義を貸すということは、「偽装行為」の一種としてとらえられてしまうため、非常にリスクが高い行為です。

    特に、「借金の名義貸し」に同意した場合には、「名義を貸した側」
    詐欺罪(刑法246条)に問われる可能性があります。
    (名義を借りた側も共犯として罪に問われます)
    また家族間であっても罪に問われるケースがあります。

    支払の義務はあるの?

    実は名義貸しをしてしまったんだけど、自分のもとに支払督促が来ていて…
    でも自分が借りたわけでもないのに返さないといけないの?

    残念ですが、名義を貸した側に支払い義務が発生します。

    名義を借りた友人が逃げてしまって借金だけが残ったという場合でも、支払い義務はそのまま残ってしまいます。
    最悪のケース、上記にも記載したように刑事事件に発展し、詐欺罪に問われてしまうなんていうことも・・・
    また、このような場合、名義を貸した方が支払いを滞納すると、今度は本人の信用情報に傷が付いてしまいます。

    ということは、名義を貸してしまったら、自分が債務を負うことになり支払いをしないとブラックリストに載ってしまう。
    さらには、犯罪になるなんてことも起こり得るということですね。

    その通りです。

    名義を貸すこと自体が法律的に認められていません。
    加えて、貸してしまった本人にデメリットが非常に大きい行為になります。

    どうしても払えない場合は、債務整理を行うというような手段もありますが、
    5年以上支払いをしておらず、裁判も起こされていないというような場合は
    時効援用を行い支払い義務をなくすことができる可能性があるので専門家に相談してみましょう

    まとめ

    名義貸しは、法律上認められておらず、貸した本人のデメリットが非常に高い行為です。
    場合によっては犯罪になってしまいます。
    家族だから、信用しているからと名義を貸してはいけません。
    貸してしまった時点であなたに支払い義務が発生してしまいます。そして支払いをしないとあなたがブラックリストに
    載ってしまいます。
    支払が出来ない場合は債務整理を行う、時効が成立している場合は時効援用を行う、というような対応をしましょう。